【三浦真実通信員=仙台市若林区】
『告知』。英語だと『notice』。
SNSで、お店の告知をするお店は多い。
『お休み』『営業時間変更のお知らせ』『大切なお知らせ』『イベント』。それは、様々なshopの告知を見ていると、大体が事務的な場合が多い。だけど、そんな事が当たり前と思って、何気なくピザ屋さんのInstagramページを並べて見ていたら、すごくアートだった。
若林区新寺にある、オープン4年目のピザ屋さん『bird』。定番ピザから和風ピザまで、リーズナブルで美味しくて。「NYのカルチャーシーンを意識しています。」
という店内はいつ行ってもカッコいい。みんながワイワイ集まれる気さくさも、近隣の人に愛される理由だろう。birdさんの告知を見てみる。
POPだったり、アートだったり、どんな風に作っているのか?と気になってオーナーの岡崎さんの奥さんにお話を伺った。
「全てその時の思いつきで作っています。」
と言う。
大概のお店は「本日はお休みをいただきます」という文字が、記載してある。
それ以上もそれ以下もない。
どんな風に思いついているのか?とお話を聞いたら、丁寧に説明してくれた。
「店内の写真(知人のアーティストさんの作品)をラフに撮ったものに、文字を載せたり、自分の子供の絵本を撮影したり、私が作った消しゴムハンコの日、お友達のお子さんの写真の日、お友達のデザインアートが下地になってる日もあります。」
かっこいい、グラフィックアートに見えるんだけど、実は奥さんとかお店の方の思いつきとか、身近にある被写体とかに文字を載せた簡単なものだった。だけど、箱を開けてみても、なんだか、そんか一手間加えて、「本日はお休みをいただきます」と言われると、お休みがネガティブじゃなくて、告知を見ても楽しくなる。
おしゃれで美味しいのに思いやりがある。birdさんはそんなお店。だからみんな集まる。