日本の刑務所にカメラが入ったドキュメンタリー映画「プリズン・サークル」の自主上映会が仙台で開催

【若栁誉美】日本国内の刑務所を舞台にした坂上香監督の映画「プリズン・サークル」の自主上映会が、2021年12月9日から4日間仙台市で開催される。開催に先立ち、仙台での自主上映会を企画した、せんだい「プリズン・サークル」上映実行委員会の竹樋(たけひ)秀康さんにお話を伺った。

『これは観た方がいい作品』衝動的に上京して上映を観た

「プリズン・サークル」は2020年の公開後、全国のミニシアターを中心に上映され、自主上映会が各地で開催されている映画だ。受刑者同士の対話を通じた更生プログラムを採用する刑務所「島根あさひ社会復帰促進センター」を舞台に、受刑者たちの姿を2年にわたり記録している(詳細情報はこちら)。

竹樋さんが「プリズン・サークル」を最初に知ったのは、ブレイディみかこ氏の著作「他人の靴を履く アナーキック・エンパシーのすすめ」の中で。本書では「プリズン・サークル」の話題に触れている章があったそうで、「普段あまり衝動に突き動かされることはないのですが、この映画は観た方がいい作品だ、と直感的に思いました」と話す。

すでに東北エリアでの上映は終了しており、東京の田端まで足を運んだとのこと。そして、「この作品の上映会、俺がやろう」と決意。「正直、今回の上映会で100人に見てもらっても収益的には赤字です。でも、100人と一人一人飲み会をするよりは安い。”この映画が良かった”と伝えると、どうしても僕個人の色(主観)が入ってしまう。それよりも、映画を見てもらった方が早いし、観た人がそれぞれ何かを感じてほしいですね」

竹樋さんが「印象的だった」という、受刑者が他者視点を獲得して涙を浮かべたシーン(せんだい「プリズン・サークル」上映実行委員会提供、(c)2019 Kaori Sakagami)

『プリズン・サークル』を共通言語として

上映会の準備を進めながら、竹樋さんの心境にも変化があったそう。「自分がそうだったように、映画を観た後、観た人の行動が変わってくれればいいな、と思っていた。ただ、映画で得た感覚や感情の咀嚼を、個人に委ねてしまうのは申し訳ない、と思い始めました」

「上映会から1ヶ月後くらいに、『プリズン・サークル』を観た人たちがこの映画を共通言語にして集まれる場を作り、そこでそれぞれに異なる着眼点や身の回りの事例の交換をしたり、その場で出たアイディアで何かできないかな、と、今は思っています」

受刑者が、自分が駆られた感情を視覚化したシーン(せんだい「プリズン・サークル」上映実行委員会提供、(c)2019 Kaori Sakagami)

上映会は2021年12月9日(木)〜12日(日)の4日間、せんだいメディアテーク7Fのスタジオシアターで催される(昼の部・夜の部計8回上演)。入場料 は、一般1,200円、シニア1,000円、学生・障害者800円で、予約フォームからweb予約可能(web予約が難しい場合は、電話での予約も可)。

問い合わせは、080-6775-1892(タケヒ)、 p3@sociovisio.com まで。

『プリズン・サークル』について
せんだい『プリズン・サークル』上映実行委員会 (Facebookページ)
『プリズン・サークル』公式サイト

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