【仙台市長選】「政党や団体の支援を受けずに当選できたとき初めて、ちゃんとした政治ができる」大久保三代候補単独インタビュー

いよいよ一週間後に投開票日が迫った仙台市長選挙。TOHOKU360とNPO法人メディアージの市長選特集では、立候補者4人それぞれに独自インタビューを実施しました。地元大学生がインタビュワーとなって候補者の政策や素顔に迫ったインタビュー動画を、届け出順で公開します。【撮影・編集:NPO法人メディアージ】

インタビュワー・小野:はじめまして。本日は、学生の立場から仙台市長選についてお話をお聞きしたいと思い、参りました。

大久保三代候補(以下、大久保):よろしくお願いします。とってもうれしいです!政治に興味を持って、選挙に興味を持ってくれる若い人が増えるってのはすごい嬉しいので、今日もお会いできるのを楽しみにしていました。

市長になったら「皆さんとの約束は必ず守る」

小野:大久保さんの強み、そして長所を教えてください。

大久保:まず私はこうと決めたらとにかく最後までやりぬくというのが自分の性格で、途中で投げ出すってことは絶対に嫌なんですね。なので、約束は必ず守るし、決めたことは必ずやる。それは自分の日常生活でもそうだし、政治、選挙に挑む上でもそうですね。

小野:ありがとうございます。それでは、市長になったら、その、政約というのは、きちんとやってくれる、ということでしょうか。

大久保:そうですね、みなさんとのお約束というのは、必ず守る。そのために、ちゃんとあの、自分がやりたいと思う、仙台に必要だと思う公約を訴えて、それに対する信を問うのが選挙だと思っているので、公約もしっかり、もし当選させていただいたら公約はしっかり守ります。

子どもたちのために、学校など市施設の老朽化対策を進めたい

小野:市長になりましたら、特に重視する政策は何でしょうか?

大久保:私が今一番力を入れたいと思っているのは、今仙台市の、市の持ち物の施設、学校っていうのが、老朽化が進んでいて、築40年、50年となっている施設がけっこうあるんですね。で、例えば耐震の問題も、強化をしたといっても問題はありますし、水回りの、衛生面での問題があったりとか、で、一番は、今建て直しなり、統廃合売却ってしておかないと、これが子どもたちの世代には築70年、80年ってなってしまうわけです。

その頃には、税収も少なくなっているし、人口も少なくなっているので、(築)70年80年になった建物を20年後に建て替えようとなっても不可能だと思っていて、今のうちに、子どもたちの世代が「こんな古い建物が残っていても使えないよ!」っていうようなことがないように、街の中の施設を整理していくというのを、一番にやりたい、掲げていることです。




「政党や団体の支援を受けずに当選できたとき初めて、ちゃんとした政治ができる」

小野:衆議院経験の他、県議選にも挑戦していますが、今回、市長を目指す理由は何でしょうか?

大久保:衆議院議員の時には、わたくし自民党公認で、自民党で当選させていただいたんですね。で、私自身の名前での選挙では負けていて、自民党って書いてくださった方が多かったから当選できたという、「比例復活」という当選の仕方だったんです。で、自民党の衆議院議員の任期を終えてからは、ずっと無所属で活動していて、あのー政党とか団体さんの支援を一切受けずに、広く有権者のみなさまのご支持をいただいて、当選できたときに初めて、政治、ちゃんとした政治ができるという信念をもって、活動しているんです。

なので、お金をかけずに、その代わり選挙に必ず出て、ぶれない政策と公約とを伝えて、その政策と公約と私の政治姿勢の信を問う選挙というのをしているので、なので簡単に通るとは私も思っていなくて、当選するまで出続ける、そのつもりでやってます。

「私は有権者に判断してもらうために、手を挙げる」

大久保:なのでみなさんも、例えば大学進学のときでも就職活動のときでも、1個しか受けないってないと思うんですよね。で、ここの道に進みたいと思って、それでも頑張って、たくさん受けて、当選なり、あの合格したところで一生懸命頑張る、っていうのとおんなじです。

小野:そうですね、一社しか受けないっていうのはないですもんね。確かに。

大久保:企業の採用者の方が、判断するじゃないですか。あなたはこの会社に向いているとかこの部署に向いていると。おんなじで、選挙でも、判断されているのは有権者なんですね。なので、私が、県議が向いているとか市議が向いているなとか首長が向いているなというのは、私じゃなくて、有権者が判断されるので、私は有権者に判断してもらうために、手を挙げるという姿勢で臨んでいます。

「街を自分たちで作っていく」思いを、学生たちと共有したい

小野:有権者、学生も、学生に政治に興味を持ってもらうにはどうしたら良いと思いますか?

大久保:もっと学生さんと交流して、話をしたいですね。私も、20代の時に、学校を卒業して社会に出て「あ、学校で勉強したことと現実ってこんなに違うんだ」って現実にぶち当たって、

でもその中で、なんにもないとか、どうせ変わらないじゃなくて、「自分が変えていこう」とか「仲間を募って変えていこう」っていうふうに自分を変えたときに、すごく、生きているのが楽しくなって、毎日がすごく素晴らしくなっていったんですね。

なので、その「自分もやれることがある」「できることがある」「街を自分たちで作っていくんだ」ってことを、もっと、すごい気持ちいいことなので、ぜひ学生のみなさんとも、その思いを共有出来たらなと思います。

子育てと政治活動の両立「共感してくださる方の支持を得たい」

小野:あのー、お子さん、3歳のお子さんと5歳のお子さんがいらっしゃいますが、子育てと選挙活動を両立される中で、大変なこと、伝えていきたいことなどはございますか?

大久保:まぁ、結構つらいなと思うことはあって、やっぱり子育て中なので、子どもが2時50分に幼稚園から帰ってくるんですね。朝9時40分に幼稚園に送っていくんですけど、その9時20分から、2時半くらいまでしか活動ができないのが現実で、やっぱり他の陣営さんは、23時までとか活動されているわけで、活動量がやっぱり少ないという事はつらいな、ということはたくさんあります。

でも今、インターネットがありますし、あと逆に、子どもを放り出して、とか誰かに任せきって選挙をやるとか立候補準備活動ばっかりやってるってことを悪いイメージでとられる方もいて、私は自分が子育てをきちっとやった上でできる政治活動を一生懸命やるというスタイル、をとることで、それに共感してくださる方の支持を得ていきたいなというふうに思っています。




メディアでの他候補との扱いの差は感じる?

小野:メディア等で、他の候補者との扱いに差があるように感じるのですが、そちらの方をどのように思いますか?

大久保:それは、私も前自民党の衆議院議員をしていたので、もうそれはしょうがないことだというふうにわたくしの中では捉えていて、やっぱり、自民党さんだったり、他の政党さんでも、政党さんと、無所属っていうのは、全然扱いが違うっていうのは当たり前なので、それは無所属で活動するときに覚悟をして臨んではいます。

ただ、メディアのみなさんも最近少し配慮してくださるようになって、あのースペースは違っても、名前だけちゃんと載せてくださるようになったので、ありがたいことだなと思って、少しでも載っていることに感謝をして活動すると、いうことです。

小野:すごい、お母さんとして頑張る姿に、なんか、感動しました。

大久保:あ、ほんとですか?

小野:はい。

大久保:ありがとうございます。もし、ご縁があるなら結婚して子どもを産んで、仕事も、地域活動も、もしよかったら政治の世界もがんばってほしいなと思います。

小野:ありがとうございます。

「少ない人の、しかも組織票で、仙台市の未来が決まってしまうということがないようにぜひ投票へ」

小野:では、最後に、仙台市民に向けて、一言いただければなと思います。

大久保:特に震災後、いろんな選挙で投票率がどんどん激下がりになってるんです。で、この前の(仙台)市長選なんて30%台という低い投票率だったんですね、少ない人の、しかも組織票で、仙台市の未来が決まってしまうということがないように、ぜひみなさんには、投票に行っていただきたい。

で、投票でご自身の意思、まちづくりへの意思っていうのを示してもらいたいし、それにあたって、どんなまちにしたいかっていうことも考えていただきたいし、その、こんなまちになったらいいとか、こういう問題があるんじゃないかっていうのをわたくしだけではない候補者に、どんどん伝えていただきたいなと思います。私もそういう声をひとつでも取り入れながら、少しでも政治活動を続けていきたいと思っています。

小野:ありがとうございます。では以上で終わりになります。本日はありがとうございました。

大久保:ありがとうございました。




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