今年も東北流行語大賞へのたくさんのご応募、ありがとうございました。TOHOKU360では、2017年に開催した「仙台メディアフェスティバル」内の企画として始めた「仙台流行語大賞」を皮切りに、2018年から東北地方の流行語を決定する「東北流行語大賞」を勝手に開催。読者の皆様とともに、その年の東北を振り返る企画として親しまれてきました。
今年も候補語の募集が終了し、編集部がノミネートワードを絞り込んで12/1に発表する予定です。この記事では、読者投票で選ばれたその年の「大賞」を、2017年から2022年まで一気に振り返ります。それでは見ていきましょう!
2017年仙台流行語大賞は「おい宮さん」
【解説】短文投稿サイト・twitterで2万9000人近くのフォロワーを持つアカウントの愛称。正式名称は「おいでよ宮城」。時事ネタをはさみつつ、ひたすら「宮城においでよ」とツイートし続ける内容がフォロワーからの人気を呼んでいる。今年春に東京へと拠点を移す際に「中の人」の正体が判明し、インターネット上で大きな話題を呼んだ。非公式に宮城県の応援を行うアカウントだったが、今年は「むすび丸ミステリーツアー2017【涼・宮城の夏 編】」でむすび丸とも共演した。(若栁誉美)→関連記事:ツイッターで人気「おいでよ宮城」さん、春から東京へ 宮城を発信し続ける思い
読者投票の結果は以下の通り
【第一位】おい宮さん (30%, 1,435 Votes)
【第二位】#東北でよかった (19%, 928 Votes)
【第三位】杜王町 (12%, 566 Votes)
【第四位】さくら野閉店 (11%, 538 Votes)
【第五位】仙台弁こけし (9%, 421 Votes)
【第六位】36日連続の雨 (7%, 342 Votes)
【第七位】涼宮城 (4%, 204 Votes)
【第八位】Reborn Art Festival (3%, 138 Votes)
【第九位】偽バス停 (2%, 102 Votes)
【第十位】ヌダバリスト (2%, 72 Votes)
【第十一位】ぐびっと一杯 (1%, 28 Votes)
各ノミネートワードの解説は以下の記事をご覧下さい
2018年東北流行語大賞「#羽生結弦の写真撮るの下手くそ選手権」
【解説】平昌オリンピックでフィギュアスケート男子シングル二連覇を達成した羽生結弦選手が、2018年4月22日、地元の宮城県仙台市の大通りで優勝パレードを開催。Twitter上でもパレードの様子を撮影した多くの写真が投稿されたが、ピントが完全に外れた写真やファンの手しか写っていない写真など、羽生選手を撮影したはずなのにあまりに下手くそな写真を投稿する「#羽生結弦の写真撮るの下手くそ選手権」が自然発生的に流行し、大きな話題を呼んだ。
読者投票の結果は以下の通り
【第1位】#羽生結弦の写真撮るの下手くそ選手権 (31%, 2,614 Votes)
【第2位】金農旋風 (14%, 1,171 Votes)
【第3位】ウマーベラス/ゼロカロリー理論 (11%, 958 Votes)
【第4位】マサル (11%, 951 Votes)
【第5位】タナモギアイランド (8%, 716 Votes)
【第6位】#今度は福島がTOKIOを応援する番だ (5%, 454 Votes)
【第7位】I.N.K. (4%, 377 Votes)
【第8位】SHOWTIME (3%, 277 Votes)
【第9位】平成最後の芋煮戦争 (3%, 235 Votes)
【第10位】来訪神 (2%, 171 Votes)
【第11位】ままどおる値上げ (2%, 158 Votes)
【第12位】来て (2%, 150 Votes)
【第13位】戊辰150年 (2%, 139 Votes)
【第14位】ヴァンラーレ八戸 (1%, 94 Votes)
各ノミネートワードの解説は以下の記事をご覧下さい
2019年東北流行語大賞「表参道がむしろ仙台」
【解説】ジャニーズ事務所所属タレントで、現役デビュー組唯一の東北出身者である“Hey! Say! JUMP”の八乙女光さん(宮城県富谷市出身)が、2019年10月29日放送の『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)で放ったひとこと。その日の放送では、北海道・東北出身の芸能人が集結したスタジオで、お国自慢のトークバトルが繰り広げられた。街の賑やかさやショップの多さについて、仙台出身(※大半の富谷人は「仙台出身」と言う)の八乙女さんは「仙台駅周辺はほぼ表参道なんですよ」「表参道がむしろ仙台」と主張。また八乙女さんは「いち、に、さん、し、ご、ろく、すづ、はづ」と東北訛りのカウントを披露。「すづ、はづ」がMC明石家さんまさんのツボに見事にハマり、その日の「踊る!ヒット賞!!」を受賞し、ジャニーズアイドルでありながら番組に爪痕を残した。(渡邊真子)
【後日談】「東北流行語大賞」を勝手にお贈りしたことがきっかけとなり後日、編集長が木曜パーソナリティーを務めるNHKラジオ第一「ゴジだっちゃ!」になんと八乙女光さんがゲスト出演。東北流行語大賞や宮城に対する思いを熱く語ってくれました。八乙女さん、その節は本当にありがとうございました!
読者投票の結果は以下の通り
- 表参道がむしろ仙台 (43%, 3,923 Votes)
- タピオカずんだシェイク (7%, 649 Votes)
- ラグビーW杯釜石 (6%, 592 Votes)
- ケヤッキー (6%, 554 Votes)
- カニマンボ (6%, 553 Votes)
- 山形のタピオカ (5%, 471 Votes)
- 八戸は青森のハワイ (4%, 352 Votes)
- 令和の怪物 (4%, 341 Votes)
- アイネクライネナハトムジーク (4%, 323 Votes)
- 三陸鉄道リアス線 (3%, 317 Votes)
- いわきFC (3%, 238 Votes)
- まるもり復活劇 (3%, 235 Votes)
- 吉田輝星選手プロデビュー (3%, 234 Votes)
- 逆転イーグルス (2%, 210 Votes)
- ラヂT (2%, 184 Votes)
各ノミネートワードの解説は以下の記事をご覧下さい
2020年東北流行語大賞「岩手ゼロ」
新型コロナウイルスが世界的に流行した今年。1月に日本で初めての感染者が確認されて以来、各都道府県で次々と感染者が確認される中で、岩手県は7月29日に初の感染者が確認されるまで全国で唯一半年間の「感染者ゼロ」状態を維持した。
読者投票の結果は以下の通り
- 岩手ゼロ (14%, 608 Votes)
- 謎の飛行物体 (9%, 413 Votes)
- エール (9%, 405 Votes)
- 漁師カード (9%, 387 Votes)
- 犬民栄誉賞 (8%, 344 Votes)
- 「竈」の書き方 (7%, 316 Votes)
- キングオブチキン (7%, 295 Votes)
- どんだんず (7%, 289 Votes)
- アマビエこけし (6%, 281 Votes)
- 常磐線全線開通 (6%, 268 Votes)
- ブラウブリッツ秋田 (6%, 262 Votes)
- ドライブスルー芋煮 (4%, 180 Votes)
- 凍天復活 (3%, 125 Votes)
- 菅どら (3%, 123 Votes)
- 大沼閉店 (2%, 86 Votes)
各ノミネートワードの解説は以下の記事をご覧下さい
2021年東北流行語大賞「浄法寺のねこ」
【解説】1994年に岩手県浄法寺町(じょうぼうじまち。現・二戸市)で誕生した町のキャラクター。町内のお寺に伝わる猫塚伝説をもとに作られた。ところが、当時は出番が少なく、25年間倉庫に置かれていた。
転機は2019年秋、二戸市出身のロックバンド「SatoMansion」のイベントに登場した時に、ボーカルの佐藤和夫さんから「浄法寺のねこ」と名付けられた。以来、バンドのファンを中心にじわじわと人気が広がった。地域のイベントに積極的に顔を出し、SNSでは地元のグルメ情報を発信するなど、地元の魅力発信にも余念がない。また、スキーをしたり、隣町のキャラクターと交流するなど、アクティブな一面も。親しみやすさが人気を集めている。今後も目が離せないキャラクターである。(解説:鈴木千絵)
読者投票の結果は以下の通り
- 浄法寺のねこ (18%, 957 Votes)
- 大谷MVP (14%, 728 Votes)
- #俺たちの菅波(13%, 694 Votes)
- ホタテ水着(10%, 522 Votes)
- おかえりマー君 (9%, 485 Votes)
- 北海道・北東北の縄文遺跡群 (8%, 442 Votes)
- 福島の桃、デリシャス(7%, 356 Votes)
- サン・ファン・バウティスタ号 (4%, 227 Votes)
- がんばるべし下北 (4%, 194 Votes)
- 弘前に松屋 (4%, 192 Votes)
- いわきFC (2%, 122 Votes)
- 山形版ピクトグラム (2%, 118 Votes)
- サキホコレ (2%, 99 Votes)
- 清水屋閉店 (1%, 72 Votes)
- 泉外旭川駅 (1%, 69 Votes)
各ノミネートワードの解説は以下の記事をご覧下さい
2022年東北流行語大賞「白河の関越え」
【解説】8月22日、夏の甲子園決勝戦にて下関国際(山口)と対戦した仙台育英(宮城)は見事大差で勝利。東北勢としては初優勝を成し遂げ、ついに優勝旗が白河の関を越えて東北に上陸。相次ぐ災害で疲弊した東北を元気づけるかたちで歴史を塗り替える1ページが開いた。
仙台育英の地元・仙台、宮城では優勝セールが多くのお店で続々と催された。物価高騰に喘ぐなど暗い話題が多いなかで骨を折りながらの安売りセール。東北に希望の光を灯す出来事だったに間違いない。東北に住む、もしくは、出身者にとっては「今日から頑張ろう!」と励みになって前向きになれた人も多い。底力を大いに発揮した仙台育英には本当に「ありがとう!」と感謝を伝えたくなるものだ。(渡邉貴裕)
全体の結果は以下の通り。
- 白河の関越え:704票(69.6%)
- プロ転向:610票(60.3%)
- カレーは飲み物:344票(34%)
- 鳴子こけし頭ポロリ:278票(27.5%)
- 完全試合:249票(24.6%)
- おかえり只見線:195票(19.3%)
- 青森県ご当地スタンド:127票(12.5%)
- 若隆景初優勝:109票(10.8%)
- チョコQ助:99票(9.8%)
- 新・盛岡バスセンター:94票(9.3%)
- ラーメン王国陥落:84票(8.3%)
- 福とら:49票(4.8%)
- ミルハス・チェリカ(同率13位):34票(3.4%)
- ウルトラアキタ:26票(2.6%)
それぞれの言葉について詳しくは以下の記事をご覧下さい。
東北流行語大賞、ノミネートワード発表は12/1
今年はどんな言葉が東北流行語大賞になるのでしょうか?12/1にノミネートワードを発表し、オンライン上で決戦投票を行う予定です。TOHOKU360のSNSをフォローして、最新情報をお待ち下さい。お楽しみに!
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