- 2022年12月9日
【加茂青砂の設計図】「秋田百笑村」は時空を超える
【土井敏秀】寄り道をさらに伸ばす。教えられた、秋田県大仙市大沢郷百笑村一番地、に向かう。郵便物も届く住所であり「百笑村」は広く認知されている(本名は、大沢郷宿字椒沢=はじかみさわ=130)。男鹿半島・加茂青砂集落から公共交通機関を利用して約3時間20 […]
【土井敏秀】寄り道をさらに伸ばす。教えられた、秋田県大仙市大沢郷百笑村一番地、に向かう。郵便物も届く住所であり「百笑村」は広く認知されている(本名は、大沢郷宿字椒沢=はじかみさわ=130)。男鹿半島・加茂青砂集落から公共交通機関を利用して約3時間20 […]
【土井敏秀】「『空飛ぶカラスか、4つ足ならタヌキ』と、自分で自分を笑っていた。分がるが? 『雑食』ってことへの自嘲だな。何でも食わなきゃ、生きていけなかった」。昭和24年(1949年)生まれの農業畠山富勝さん=男鹿市北浦真山=は、そんな環境の時代に育 […]
【土井敏秀】雨のためライブ会場となった、神社直会殿から聞こえるミュージシャンの歌声、仮設食堂の鍋から漂ってくる温かい香り、なぞなぞの屋台には大人も子供も苦悶する表情が並んでいる。酔って肩を組んで、盛り上がっている男たちの千鳥足……その会場を樹齢400 […]
【土井敏秀】11月初め、誘われて男鹿の隣の潟上市内、旧飯田川町地区にある和田妹川(わだいもかわ)神社境内などを会場に開かれた、「和田妹川豊年万作祭」に出かけた。菊地晃生さん、みちるさん夫妻が運営する「たそがれ野育園」の主催で、地元の人や仲間たちがそれ […]
バス旅は続く バスの座席は17席。それ以上乗った場合でも、吊り輪にすがって立つことはめったにない。途中の営業所でもう1台出してくれる。優しい路線なのだ。この日は途中で1人、2人と増えはしたが、7人以上になることはなかった。バスは乗り継ぎ停留所の「羽立 […]
【土井敏秀】この連載の主な舞台はもちろん、タイトルになっている、男鹿半島西海岸の一隅、加茂青砂集落である。日本海に向かって湾状に広がる海岸線約1kmに沿って、家々が建ち並ぶ。あらためて集落の今、を紹介すると、63世帯、97人(2022年6月30日現在 […]
【土井敏秀】2022年秋。目にしているのは、「国民主権」「基本的人権の尊重」など、全く意識さえしていないような、この国のありようである。10月12日には、健康保険証を廃止し、マイナンバーカード一本化を義務化する―とまで踏み込み、強権で事業を推し進めよ […]
【内山節(哲学者)】私の家がある群馬県上野村は、人口千人強の山奥の村である。人口のおよそ4分の1が移住者で、エネルギー対策でも日本の最先端の村のひとつになっている。森を手入れしたときでてくる利用できない木をペレットにして、発電や暖房などに使っている。 […]
【土井敏秀】「男鹿の里山と生きる会」が、その活動の基本に据えているのは、次の世代、子供たちの世代に、何をどう伝えていくか、である。船木一人さんの「自分が生かしてもらっている環境(生存装置)を後世に、綺麗なまま残すことが人としての役割だと思っています」 […]
【土井敏秀】「男鹿の里山と生きる会」のメンバーに尋ねた質問の一つに、「『男は一生に一度、ひとりで水平線に向かって漕ぎ出さなければならない』。これを聞いて、どう思うか」がある(私が30代の会社員のころ、青森県下北半島のむつ支局に勤務していた際、同じ世代 […]