猛烈な暑さに襲われている2018年夏の日本列島。東北各地に住む通信員たちが自分の街からニュースを発信しているTOHOKU360では、通信員の情報やこれまでの過去記事などから、知られざる「涼しくなるスポット」を特集してご紹介します。全国的なこの暑さを乗り切るために、東北のディープな涼スポットにおいでよ!

「自然の冷蔵庫」で、30℃超えの日も室内気温は半分以下!「氷室」【宮城県白石市】

「氷室(ひむろ)」をご存知でしょうか。岩の間から噴き出す「風穴(ふうけつ)」を使った天然の冷蔵庫です。中の温度は年間を通じて一定に保たれ、夏は涼しく、冬はほんのり暖かいという優れモノです。その「氷室」の涼しさを体感できる場所が白石川上流の「材木岩公園」内にあります。現在の「氷室」は大正時代に一度廃絶した氷室跡を新たに建て直したものですが、身近な自然現象を生活の中に取り込んだ先人の知恵を今に伝えています。建物の外と中には温度計があり、どれだけ温度差があるのか数字で確かめられるようになっています。この日は白石駅前で32℃でしたが、氷室の中はなんと15℃!実際に入ってみると「涼しい」を通し越した「設定温度下げ過ぎじゃないの」レベルの冷気に驚かされます。大自然の中で思い切り水と触れ合いながら「氷室」を体験してみてはいかがでしょう。【大林紅子通信員(宮城県白石市)】

所在地:宮城県白石市小原字上台地内。アクセスは東北自動車道白石ICから車で30分東北本線白石駅から車で20分。白石駅から市民バス「きゃっするくん」で40分(料金200円)

真夏日には温度差ー40℃以上!雪国の冬を体験できる「かまくら館」【秋田県横手市】

この暑い夏、極寒の冬を体験できる場所があります。そこは、秋田県横手市にある「かまくら館」。冬の小正月行事の「かまくら」を一年中体験してもらおうと、本物のかまくらを施設内につくっているため、体験ルームの中は、常にマイナス10度。そのため、気温が30度なら、入った瞬間、マイナス40度もの温度差を体験できます。今なら、寒さで全身の汗腺がキュッと閉まる、なんとも言えない瞬間が味わえます。どんぶく(綿入れ半纏)を着て、日本有数の豪雪の地の冬を、あなたも感じてみてはいかがでしょうか。【大沼吹雪通信員(秋田県横手市)】

関連記事:豪雪地帯・秋田では夏も「かまくら」に入る!?横手名物「かまくら館」に潜入

牧場の街で贅沢な「ジェラート&ソフトクリーム食べ歩き」ができる【岩手県雫石町】

小岩井農場で有名な岩手県雫石町。大規模な牧場だけではなく、個人の乳牛農家もあり、畜産業が盛んなところです。ということもあり、フレッシュな生乳をつかったジェラートやソフトクリームを、あちこちのお店で味わえます。ミルクの素朴で優しい甘みを楽しめるもの、地元の旬な果物や野菜をつかった季節限定のジェラートなど、お店ごとに工夫を凝らした一品を食べくらべながら暑さを吹き飛ばしましょう!地元温泉施設がツイッターで発信したお店紹介のマップも便利!ぜひ、雫石へおでってくなんせ~【古山裕二通信員(岩手県雫石町)】

巨木が生み出す大きな木陰でホッと一息【山形県山形市】

大きな木陰をつくる巨大な杉は枝ぶりも見事の一言(黒田あすみ撮影)

つよい陽射しが遮られる木陰が建物の陰よりも涼しいのは、木々の葉や地面の土から水分が蒸発しているから。陽射しを受けた木々たちが、周囲の温度を下げてくれています。山形市大字高沢の清雲寺境内にある「高沢の開山杉」は、根本の周囲8.5m、高さ約25mの巨大杉。県の天然記念物に指定され、樹齢は700年を超えます。巨木が生みだす木陰は、ことさら壮大!自然がもたらす優しい涼しさでホッと一息、お勧めです。【黒田あすみ通信員(山形県山形市)】

 どこか懐かしい「町家のお化け屋敷」で、気分まで涼しく【岩手県盛岡市】

江戸時代末期から昭和初期の間に建てられた歴史的建造物が立ち並ぶ「もりおか町家物語館」では、毎年夏になるとどこか懐かしい手作りのお化け屋敷「町家のお化け屋敷」を楽しむことができます。お化け屋敷のプロデュースを務めるのは、同館名誉館長で直木賞作家の高橋克彦さん。4年目となる今年のテーマは「町家のお化け屋敷~暗闇の迷宮~」。現代で失われつつある「暗闇」の怖さをコンセプトに、懐中電灯ひとつを片手に出口を探すというもの。今ではあまり見られなくなった昭和風のお化け屋敷を懐かしみながら、気分まで涼しくなる体験ができそう。「町家のお化け屋敷」は8月19日(日)まで、10:00~17:00(最終入場16:30)。8月10・11日には関連イベントとして盛岡市肴町の「風のスタジオ」で、高橋さんが自ら選ぶ「コワイ話」を朗読する「朗読劇 高橋克彦百物語」も企画されています。【安藤歩美(岩手県盛岡市)】

夏こそ涼しい洞窟へ 復活を遂げた日本三大鍾乳洞「龍泉洞」【岩手県岩泉町】

2017年3月の再開前の洞窟内のようす(安藤歩美撮影)

夏でも涼しい場所といえば「洞窟」。そして東北の洞窟として有名なのが、日本三大鍾乳洞のひとつとされ、国の天然記念物にも指定される「龍泉洞」。ひんやり涼しい洞窟内の気温はもとより、青色に輝く美しい「地底湖」は見るだけで涼やか。岩泉町は2016年の台風被害で大きな被害を受け、龍泉洞も浸水被害から営業を停止したが、被災を乗り越えて2017年3月から営業を再開しました。復活した龍泉洞を楽しみながら、外の暑さを忘れてみては。【安藤歩美(岩手県岩泉町)】

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