シニアネット仙台の創設間もないころ「新しい高齢社会をつくる」という理念の下に集まったはずの食事サービスや介護系のグループがシニアネット仙台を離れていったことがあります。独立したグループには固有の事情があり、シニアネット仙台の運営に携わっていたリーダーらにとっては厳しい経験でした。そんな中、「杜の都の麻雀会議」はあえて「一番町サロン」という環境を選んできました。
そして今、「一番町サロン」にはシニアネット仙台の事務局機能が置いてあり、多様な活動グループをサポートする役割を担っています。前例のない現場づくりで試行錯誤を繰り返すうちに、「一番町サロン」の情報センター的な機能が次第に強まりました。小松さんが指摘するように、麻雀会議の入門教室に参加するうちに他のサロン活動の様子が自然と視界に入ってくる−のはごく自然なこと。同時にそれは、シニアネット仙台が20年かけて耕してきた貴重な環境であり、今後、活用すべき財産でもあります。