- 2022年11月11日
【加茂青砂の設計図】「過疎地のバス」で旅に出よう②
バス旅は続く バスの座席は17席。それ以上乗った場合でも、吊り輪にすがって立つことはめったにない。途中の営業所でもう1台出してくれる。優しい路線なのだ。この日は途中で1人、2人と増えはしたが、7人以上になることはなかった。バスは乗り継ぎ停留所の「羽立 […]
バス旅は続く バスの座席は17席。それ以上乗った場合でも、吊り輪にすがって立つことはめったにない。途中の営業所でもう1台出してくれる。優しい路線なのだ。この日は途中で1人、2人と増えはしたが、7人以上になることはなかった。バスは乗り継ぎ停留所の「羽立 […]
【土井敏秀】この連載の主な舞台はもちろん、タイトルになっている、男鹿半島西海岸の一隅、加茂青砂集落である。日本海に向かって湾状に広がる海岸線約1kmに沿って、家々が建ち並ぶ。あらためて集落の今、を紹介すると、63世帯、97人(2022年6月30日現在 […]
【土井敏秀】2022年秋。目にしているのは、「国民主権」「基本的人権の尊重」など、全く意識さえしていないような、この国のありようである。10月12日には、健康保険証を廃止し、マイナンバーカード一本化を義務化する―とまで踏み込み、強権で事業を推し進めよ […]
【内山節(哲学者)】私の家がある群馬県上野村は、人口千人強の山奥の村である。人口のおよそ4分の1が移住者で、エネルギー対策でも日本の最先端の村のひとつになっている。森を手入れしたときでてくる利用できない木をペレットにして、発電や暖房などに使っている。 […]
【土井敏秀】「男鹿の里山と生きる会」が、その活動の基本に据えているのは、次の世代、子供たちの世代に、何をどう伝えていくか、である。船木一人さんの「自分が生かしてもらっている環境(生存装置)を後世に、綺麗なまま残すことが人としての役割だと思っています」 […]
【土井敏秀】「男鹿の里山と生きる会」のメンバーに尋ねた質問の一つに、「『男は一生に一度、ひとりで水平線に向かって漕ぎ出さなければならない』。これを聞いて、どう思うか」がある(私が30代の会社員のころ、青森県下北半島のむつ支局に勤務していた際、同じ世代 […]
前回は、秋田県・男鹿半島に建設が計画されている、陸上大型風力発電所に対し、「男鹿の里山と生きる会」のメンバー(共同代表)がそろって、歌舞伎の口上よろしく挨拶を述べましたが、今回からの3回は、危機感を持って結成した会のメンバー6人、ひとりひとりの思いを […]
【土井敏秀】「男鹿の里山と生きる会」は、男鹿市五里合琴川(いりあいことかわ)地区に、陸上風力発電所建設計画が公になったことで発足した。男鹿半島の里山で生きる先行きに、明るい兆しを見ている若手6人が、抗議の声を上げた。里山が産み出す暮らしのありようが、 […]
【土井敏秀】男鹿市五里合琴川(いりあいことかわ)地区に急浮上した、大規模風力発電開発計画は、この地区の自然環境や、悲観的にとらえられがちな「耕作放棄地」を、未来をともす明るい兆しとして、将来図に描いている佐藤毅さん(47)たちに、大きな壁となって立ち […]
【土井敏秀】山に入って、自分の確かな居場所を得た佐藤毅さん(47)には、どうしても踏み出せない、いや踏み出さない方がいいだろう、1歩がある。「コメの収量は今年、ちょっと増えそうですが、『お金』にはしたくないです。1株1株、1本1本を時間かけて、丁寧に […]