- 2023年6月20日
震災後の家屋解体相次ぐ相馬。古里を愛し描いた老舗料理店主の遺作と思い、どう残せるか
【寺島英弥(ローカルジャーナリスト)】佐久間善彦さん。相馬市で明治27(1894)年創業の老舗料理店だった「まる久(きゅう)」の5代目店主で、昨年10月、血液がんのため65歳で亡くなった。厨房で腕を振るう傍ら、水彩画やアクリル画、墨絵の筆をいつも動か […]
【寺島英弥(ローカルジャーナリスト)】佐久間善彦さん。相馬市で明治27(1894)年創業の老舗料理店だった「まる久(きゅう)」の5代目店主で、昨年10月、血液がんのため65歳で亡くなった。厨房で腕を振るう傍ら、水彩画やアクリル画、墨絵の筆をいつも動か […]
【寺島英弥(ローカルジャーナリスト)】北上川に山々の雪解け水が満ちていた4月下旬の土曜日、取材に向かったのは、北上市立花の軽石房子さん(80)宅。広い畑のある家の前に軽乗用車が何台も止まっていた。「パミスの家」の初めての集いだった。会の名は、集いの場 […]
【寺島英弥(ローカルジャーナリスト)】2011年3月の東京電力福島第一原発事故の被災地、福島県飯舘村で、全村民の避難が解除されてから6年。除染で土を剥ぎ取られた農地を「健康な土」に回復させる、困難で孤独な仕事を成し遂げた比曽地区の農家菅野義人さん(7 […]
【寺島英弥(ローカルジャーナリスト) 】「高齢化率68.6%」。衝撃的な数字は、全国の市町村で一番、高齢化率が高くなった福島県飯舘村だ。2020年国勢調査に基づく65歳以上の村内居住者の割合で(村では住民基本台帳に依る同様の数字として59. […]
【寺島英弥(ローカルジャーナリスト、名取市)】陸前高田市のジャズ喫茶「h.イマジン」を1年ぶりに訪ねました。再会した主人・冨山勝敏さん(81)は健在。JBLの大スピーカーから流れるジャズを堪能しながら、東日本大震災の大津波からの再起など「七転び八起き […]
【寺島英弥(ローカルジャーナリスト)】東日本大震災やその後の水害、地震の被災家屋の解体工事が相次ぐ相馬市で、市民有志が結成した「そうま歴史資料保存ネットワーク」(代表・鈴木龍郎さん、日本画家)が本格的な活動をスタートさせた。4月23日には地元高校生ら […]
【寺島英弥(ローカルジャーナリスト、名取市)】尾羽根の長い鳥がセリ田から飛び立ち、近くの居久根(屋敷林)に消えた。キジだった。次には、別のセリ田から二羽のカモが舞い上がる。JR名取駅からわずか2㌔ほど東に、こんな田園風景がある。名取市下余田(しもよで […]
【寺島英弥(ローカルジャーナリスト、名取市在住)】福島県浜通りの浪江町から国道114号(至福島市)を車で西へ。太平洋に注ぐ請戸川の流れをさかのぼり阿武隈山地に分け入ると、しばらくして、道路脇の斜面や林床がきれいに整地された景色が続くようになった。放射 […]
【寺島英弥(ローカルジャーナリスト・名取市在住)】福島県浜通りの原発事故被災地には、高い放射線量が残り、いまだに立ち入ることも住むこともできぬ「帰還困難区域」がある。そこに国は、一部の地域を除染して「まち」機能を再生し、居住を促す「復興再生拠点」(4 […]
東日本大震災から12年。一めぐりの3月11日が過ぎた東北の被災地では「復興」に伴う風景の変貌、記憶のよすがとなる遺構の消失、震災後の住民離散、「記念日」に偏る報道などさまざまな要因で、震災の記憶の伝承・継承が難しくなっている。終戦の日や原爆忌のように […]